x
Chapter 4

空き家のまま維持する

決断を先送りし、いつでも戻れる状態を維持する選択肢

維持のメリット・デメリット

メリット

  • 決断を先送りできる: 売却か賃貸か、じっくり考える時間が取れる
  • いつでも戻れる: 将来住む可能性を残せる
  • 思い出の場所を残せる: 帰省時に泊まる場所として活用
  • 相続時に選択肢が広がる: 子どもに選択を委ねられる

デメリット

  • 維持費がかかる: 年間25〜40万円程度の負担
  • 劣化が進む: 人が住まない家は傷みが早い
  • 近隣トラブルのリスク: 雑草、害虫、不審者など
  • 特定空き家に指定されるリスク: 固定資産税が最大6倍に

年間維持コスト

固定資産税
10〜15万円
評価額1,000万円の場合
火災保険
2〜5万円
空き家用保険は割高
光熱費基本料
3〜5万円
電気・水道の基本料金
管理・修繕費
5〜15万円
草刈り、清掃、軽微な修繕

年間合計: 25〜40万円

10年維持すると250〜400万円の負担。その間に物件価値も下がるため、「いつか売る」なら早めの売却が有利な場合も多いです。

空き家管理サービス

遠方で定期的に通えない場合は、空き家管理サービスの利用を検討しましょう。

サービス内容 月額料金の目安
外観チェック(月1回) 3,000〜5,000円
通風・通水・清掃(月1回) 5,000〜10,000円
草刈り(年2〜3回) 1回 10,000〜30,000円
郵便物転送 500〜1,000円

月額5,000〜10,000円程度で基本的な管理を依頼できます。地元の不動産会社やシルバー人材センターでも対応していることがあります。

特定空き家のリスク

特定空き家に指定されると...

  • 固定資産税の住宅用地特例が解除され、最大6倍
  • 行政から改善命令が出される
  • 従わない場合は50万円以下の過料
  • 最悪の場合、行政代執行で解体され費用請求される

特定空き家の判断基準

  • 倒壊等の危険がある状態
  • 衛生上著しく有害な状態
  • 景観を著しく損なう状態
  • 周辺の生活環境に悪影響を及ぼす状態

2023年の法改正で「管理不全空き家」のカテゴリも追加され、特定空き家の前段階でも固定資産税の特例が解除される可能性があります。

維持を選ぶべきケース

  • 将来自分や子どもが住む可能性がある
  • 売却しても値段がつかない(過疎地域など)
  • 相続人間で意見がまとまらない
  • 帰省時に泊まる場所として使いたい
  • 数年以内に状況が変わる見込みがある

次のステップ

親がまだ住んでいて、将来も住み続けたい場合は、バリアフリーリフォームという選択肢もあります。リフォームして住むページをご覧ください。

維持コストと売却価格を比較しませんか?

診断レポートでは、10年間の維持コストと売却した場合の手取り額を比較できます。